岡山の鰆(サワラ)

岡中のピチピチお魚情報
岡 山 の 鰆 (サ ワ ラ)


鰆
柔らかい味、春を告げる出世魚

「 瀬戸の海や
浪をもろともにくろぐろと
い群れてくだる春の鰆は 」

--- 若山牧水 ---

鰆はほぼ一年中、北海道以南の日本近海で捕れるが魚偏に春と書くように春を告げる魚の代表で、特に岡山は最高に人気の高い魚である。

瀬戸内海では晩春から初夏(5〜6月)にかけてが漁期で旬である。立春から88日目、即ち八十八夜から漁が始まります。鰆は先祖をひもとくと鯖やマグロと同じ系統の定説があり、沿岸に生息するような習性を身につけたものが鯖。広く太洋を回遊するようになったのがマグロ、そして外海から内海に産卵のため押し寄せるようになったのが鰆といわれる。漢字で書くと鰆であるが体型からして体は細長く頭はやや小さく体色は銀灰色、背は淡灰青色、背と体側に青緑色の斑点が点在し波状の側線を描き腹側は白い。

見ての通りまことにほっそりしてスマートな魚で、お腹の幅が狭いという意味で狭腹(さはら)が語源である。

出世魚として若魚を狭腰(さごし)という。


体長 体重 名前
40〜50cm 600〜800g サゴシ
60〜80cm 1000〜1500g ヤナギサワラ
1m以上 2kg以上 成魚でサワラ

サワラは暖海魚で冬場は東シナ海が主漁場で、九州、関東、山陰等でも1〜2月に漁があり、これを寒サワラといいます。

2〜3月を土佐沖、3〜4月を紀州、東海と回遊し、瀬戸内の水温が15度近くになると(5〜6月)、産卵のため外海から入ってきます。

大きいものは1m以上で4〜6kgの大型サイズのものもいます。

この頃を瀬戸内海では魚島といい「渦潮に鰆とる舟数知れず」という歌も残っているほどです。

4月25日頃解禁となり紀伊水道から入るものは漁法は淡路、播磨沖にて曳網にて漁が始まり岡山県の牛窓・日生・香川県の小豆島方面からの漁は流し網を用います。また豊後水道から内海に入るものは伊予灘(八幡浜沖)、(今治、新居浜沖)でも流し網を使った漁を行います。

岡山市場もこのサワラの旬の時季、即ち5〜6月はせり時間を10分くりあげてサワラのみのせりをおこないます。サワラは岡山市場の取扱商品のトップです。

サワラの肉質は白身で美味、料理方法は刺身、塩焼き、煮付け、照り焼き、吸物、酢の物、味噌漬け等多くの調理方法があります。また卵は白子、真子とあり白子は吸物、真子は煮付けにすると旨い。岡山寿司には欠くことのできない商材として岡山を代表する魚です。